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雑記

更新日:1999.4.16

A-Trend社製 HARMONY 3DS724A
(YAMAHA YMF724搭載サウンドカード)について

 今人気のYAMAHA「YMF724」を搭載したA-Trend製のカードを購入しましたのでちょっとレポートしておきます。
 このカードは商品としては「HARMONY 3DS724A」として売られています。カードには「ATC-6655」と書かれています。
 大阪、難波のDOS/Vパラダイスで4980円で売っていました。実は、そこにはもう一枚YMF724のカードが置いてありました。そちらは、3980円だったと思います。ただし、メーカー不詳なのと(ちゃんと覚えていないだけ?)、デジタルアウトがなかったのでやめました(僕が見ている間に、そっちの安い方のカードを買っていく若い兄ちゃんいましたけど。PC-98につけるとか言って店員に相談してたなぁ・・・)。まぁ、YMF724のデジタルアウトは同軸タイプかつ48kHz固定だから使いにくいんですけどね(^^;

 カードの取り付けは、すんなりいきました。YMF724のカードはリソース食いですね。IRQを二つも消費してしまいます。まぁ、「YAMAHA DS-XG Legacy Sound System」を「使わない」設定にすればIRQの消費はなくなりますが・・・。そのかわり、MPU-401(JOYSTICK端子)によるMIDIが使用できなくなります。サウンドカードのMIDI機能を期待している人は二つリソースを消費するのを我慢しなければならないようです(^^;

 さて、カードを見渡せば、燦然と輝くXGマークのついた「YMF724」(YMF724E-V)! それに、かなり小さいのですが(面積として1平方センチくらいの大きさ)「YMF730」(YMF730-S)を積んでいるようです。さらに、基盤上にはたくさんの入出力に加えて、実装されていない謎の「ZV PORT」!
 また、「Q.C.PASSED」のシールが貼られているところには、すっぽりとチップのスペースが空いています(笑)

 添付のドライバが入ったCD-ROMにはおまけソフトとして、YAMAHAの「XG Studio」「Visual Arranger」などが入っています。ゲームもなんか入っているようですが、インストールさえしてません(^^;
 「XG Studio」というのは、MIDI再生ソフトですが、ボタン一つで再生する楽器編成を変えることが出来ます。7種類のテンプレートが用意されていて、ピアノ、オーケストラ、と言う風に音色が切り替わります。S-YXG100の再生ソフトにも同様の機能が搭載されるようですが・・・。
 A-Trendのカードはロットによっては内蔵アンプをオンにしたときに左右のチャンネルが逆転してしまうという現象があるようです。僕が代理購入したカードは大丈夫なようでしたし、また自分で購入したものは「対策済み」と書かれていました。
 しかし、この問題はいわゆる欠陥品であり、メーカーは交換に応じる必要があると思うんですが(^^;

 で、使った感想は「満足のいくもの」であるということです。
 さてさて、その購入動機ですが、「BM98」というフリーソフトがありまして(KONAMIのBeatManiaをWindowsに移植したような物。実は公開終了してしまいました。)、それをやるときに、サウンドカードのMIDI機能でプレイした方がいいんです。というのが、wavとMIDIを同時に使ってやるようなソフトだからです。で、前に使用していたSoundBlaster16のどうしようもないMIDI機能(FM音源によるエミュレートです)ではあまりにも貧弱なわけです。MU100Rはありますが、そちらはPCのwavとミックスして聴けるようなシステムにしてない物で(^^;
 また、PCM音源部もいい感じです。複数のPCMを同時に再生できます。SoundVQを聴きながら、ICQのポップアップの音が出るわけです(笑)
 しかし、こんないいカードが5000円程度で購入できるとはいい時代になった物です。DTM用途としても、下手なDTM音源を買ったり、ソフトウェア音源を使うよりはいいと思います。一応ハードウェアでMIDI(XG)が鳴るわけですから、格安でDTMができるわけです。

 さて、良い点ばかり書いてきましたが、悪い点をいくつか。
 まず、リソースの消費の多さがあげられます。
 次に、CPU負荷が一般的なPCIサウンドカードに比べて高いことです。まぁ、どちらにしてもそれほど高いものでもないので、それほど気にする必要はないと思いますが。
 次、デジタルアウトの使いにくさ、があります。そうでなくとも使いにくい同軸出力。プロ用の音楽機器ならば同軸もありですが、もともとそれ向きのカードではないのでオプチカルの方がいいはずです。さらに、48kHz というサンプリングレート。これはサンプリングレートコンバータを持つMDかDATで普通に取るという方法でなければ使えません。

 こちらでもYMF724チップに関する情報を確認できます。

 日本橋では以前は手に入れにくかったんですが、最近は結構どこの店でも置いているようです。

writed by Akimasa Kajitani 1998.9.11

 実は、A-Trendの3DS724Aというカードはいろいろなリビジョンがありまして、気をつける必要があります。
 もっとも新しいリビジョンのカードはYAMAHAのDA変換器を使わずに、他のメーカーのものを使っていることが多いみたいです。しかも、品質はあまりいいとは言えないようです。その代わり、昔のような左右のチャンネルが逆になってるようなバグはないのでその点は安心です。実は、中期のカードが一番いいのかも(^^;

 また、Samba Tornadoという同じくYMF724搭載カードのレポートも簡単に上げておきましたので、よければ併せてご覧下さい。そちらの方は、WDMドライバなどのことにも多少ふれています。

writed by Akimasa Kajitani 1999.4.16


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