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雑記

更新日:1998.11.26

USBとIEEE1394(mLAN)について

 最近できた新しいインターフェースが「USB」「IEEE1394」です。どちらも、今までのパソコンの配線の複雑な部分を排除すると言うことと、転送速度をかせぐという二つの大きな目的があります。

◆USBについて

 USB製品には「キーボード」「マウス」「ジョイスティック」といった機器から「TA」「プリンタ」「スピーカー」「リムーバブル低速大容量記憶装置」まで様々な製品が出ています。基本的には、今までシリアルやパラレルポート、キーボードやマウスなどの端子などに置き換わるインターフェースです。低電力で動くような機器ならば電源も必要ありません。
 また、規格上の制約から、デバイスをツリー状に繋がなければいけません。常にトップに来るのはパソコンです。そのため、USBを通じてパソコン同士を繋ぐとその関係が崩れるのでできません。USBとシリアルポートを変換する機器を使えばそういうことも可能になります。基本的にはパソコン専用の接続端子です。

 最近、USB以外に機器を増設できないiMacの登場によって、USB機器がかなりの速度で開発され広まってきています。今まではなかったSuperDisk、ZIP、プリンタなどが発売され始めました。
 また、最近はUSBとパラレル/シリアルを変換する機器なども登場しています。USBによるプリンタ接続も実現しています。
 USBはちゃくちゃくと浸透しています。

◆IEEE1394について

 こちらはUSBよりもっと高度な製品を取り扱うための規格で、高速な転送が望めます。そのため、SCSIに置き換わることもでき、ハードディスクなども接続できます。基本的には、デジタルオーディオデータ、MIDIデータ、デジタルビデオデータなどを大量に流せます。
 ただ、現時点ではUSBほど動きが活発ではなく、SONYのデジタルビデオカメラが「DV端子」として採用していたりする程度にとどまっています。

 USBがコンシューマー向けに対して、IEEE1394はプロが使うような機器にも適用できます。たとえば、デジタルビデオの編集をするためにパソコンにデジタルビデオカメラからデータを流し込んだり、YAMAHAが提唱するmLANという規格では、すべてのオーディオ機器(シンセからミキサーまで)を接続することもできます。USBと違い、パソコンをトップにしたツリー状に接続する必要もなく、パソコンがなくても動きます。
 ただ、現時点での普及の妨げの要因の一つにコントローラーの値段の高さがあります。adaptecがIEEE1394端子をPCIバスに増設できるような拡張ボードを発売していますが、いかんせん値段が高いです。IEEE1394の普及の鍵を握っているのはこの部分でしょう。まず、IEEE1394機器を使える環境という物がなければ製品が売れないわけで、売れなければメーカーも製品を出さないと言うわけです。マザーボードにオンチップで制御コントローラーが載るようになれば普及はするはずです。
 ただ、そろそろ低価格なホストアダプタも開発されつつあるので普及もそう遠くはないかもしれません。
 ただし、一般の人間にアピールする部分はUSBに比べて少ないです。電子楽器・・・シンセを持ってる人間というのはかなり限られます。デジタルビデオカメラも高価ですし、普及してるとは言い難いです。そのあたりの対応機器も普及のネックですね。

◆果たしてUSB、IEEE1394機器は買いか?

 現時点ではどちらもまだまだ購入に踏み切るには二の足を踏む段階だと思います。マウスやキーボード、スピーカーのような機器は買っても大丈夫だと思います。TAやプリンタなどはまだまだ動かなかったり不具合があるというケースも多いようです。特に、互換チップセットを使っている方はご用心。AladdinVは結構いいようですが、VIAやSiSはあまりいい話を聞きません。ものによってはIntelのチップセットでないとまともに動かないものもあるようです。基本的にIntelのチップセットにあわせてUSB機器の調整が行われているので、動かない可能性は十分あります。Rolandの「UA-100」「S-MPU64」のように互換チップセットをサポートしていないという場合もあるようです。どうやら、リアルタイムにたくさんのデータを送るような機器が弱いようです。

 USB機器は買わない方がいい、IEEE1394にやがてすべて置き換わる、という方も大勢いらっしゃいます。ただ、現状を見ればIEEE1394はやっと立ち上がるかな?という状態、USB機器も不具合を聞く度に買う気が失せます。僕としては、USBとIEEE1394は共存すると思っています。あくまでUSBは軽い機器用。IEEE1394は重い機器用です。今までシリアルやパラレルでつないでいたものをUSBに置き換えてしまうという意味でのUSBの意義は非常に大きいと思います。

◆こういう機器が対応していれば・・・

 まず、リソースを消費するような機器がUSBなどに置き換わってしまえばリソースの運用が楽になります。パラレルポートを使うプリンタ、シリアルポートを使うモデム、TAなど。しかも、127もの機器を使ってもリソースはUSBコントローラーが一つ消費するだけ。さらに、ホットプラグ対応。こんなおいしい話はありませんね(笑)

 IEEE1394は電子楽器が対応すればかなり便利になるはずです。ミキサーもかなりコンパクトに作れるはずです。シンセからパソコン、モニタスピーカーまですべてデジタルで直結できます。ミュージシャンは音質の劣化を気にすることなく作業ができます。配線の面倒もなくなるのでかなり便利になるはずです。

writed by Akimasa Kajitani 1998.11.26


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