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雑記
Promise「FastTrak」を使ってみる
今回は、IDEドライブでRAIDを組めるという驚きのカードPROMISE製「FastTrak」についてのお話です。
実は、僕が所有しているわけではなくて、ツレのマシンに搭載するために調べたことや実際さわってみての感触などを交えてお話しします。
まず、RAIDに関して説明します。RAIDというのは、ハードディスク数台を一つのドライブとして扱い、パフォーマンスをあげたり信頼性を向上させるというのが目的です。たとえば、パフォーマンスを上げるというのはStriping(ストライピング)であり、信頼性をあげるというのはMirroring(ミラーリング)です。
RAID 0と呼ばれるものがストライピングで、RAID 1がミラーリングです。
ストライピングは、複数台を一台として扱うために、一度に複数台にアクセスしてパフォーマンスを上げています。そのため、容量はつないでいるドライブ全ての総合計ですが、ひとつ注意点がありまして、実際は複数台を同時にアクセスできるようにするために、容量は(一番容量の小さいドライブの容量)x(つないでるHDDの数)となります。
ミラーリングは、同じモノを二セット作るようになっています。そのため、容量は、(一番容量の小さいドライブの容量)÷2となります。
また、ミラーリングとストライピングは同時に組むことが出来ます。その場合、最低でも必要なドライブは4台となります(^^;
普通、RAIDってのは、一般的に高価であるSCSIドライブで組むモノです。それを安価なIDEドライブを使ってRAIDを組めるところに「FastTrak」の意義があります。
使うドライブに制限はあるか?ということですが、パフォーマンスを上げようと思えばあります。また、信頼性向上のためにも使うドライブは考えた方がいいです。
まず、メーカー別に見てみます。
一般的にも経験的にも、Quantum製のドライブと相性がよいと思います。
IBM製のドライブとの相性はあまりよくないようです。特に、DTTAはいいとは思えません。DNJAになるとまた違うようです。
他に、WESTERN DIGITAL製のドライブやSeageteのドライブもいいようです。
あくまで個人的な予想ですが、マージンの小さい(この部分はweb上のいろいろな要素からの類推です)Maxtor製のドライブは向いてないんじゃないかと思います。
それと、どこのドライブを使っていても同じですが、ドライブの容量はなるべく同じにすべきです。
また、できれば全く同じ型番のドライブを使った方がいいです。その方がパフォーマンスが出ます。どうしても、遅いドライブと組み合わせると、そっちに引っ張られてしまうようです。おそらく、アクセス速度が遅いドライブに合わせられてしまうんだと思います。
また、できればロストクラスタのあるドライブは使わない方が賢明です。これは経験的に思うのですが、明らかに安定度が低くなるように思います。
ドライブとFastTrakをつなぐケーブルですが、なるべく添付のモノを使った方がいいようです。FastTrakはきわめてノイズに弱いです。複数台を一つのドライブとして扱うという大胆なことをしているので、最新の注意を払うべきです。決してあやしいバルクのケーブル(特にバルクの束ねたスマートケーブルはたちが悪い)は使うべきではないです。
また、SCSIカードと同時に使用し、FastTrakを起動ドライブとして使う場合は、なるべくSCSIカードより上のPCIバスに刺すべきです。基本的に、PCIバスは上からスキャンされます。起動ドライブの関係上、起動ドライブが接続されているデバイスの方が先にスキャンされるべきです。
また、FastTrakはWindowsのプロパティで見てみると、SCSIホストアダプタの一種として検出されます。
簡単にベンチマークを取ってみました。いつものごとく、HDBenchです。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.682 ★ ★ ★ 使用機種 忍4号 Processor Pentium II 643.0MHz [GenuineIntel family 6 model 7 step 3] 解像度 1024x768 65536色(16Bit) Display Canopus SPECTRA 5400 Memory 260,944Kbyte OS Windows 98 4.10 (Build: 1998) Date 1999/ 2/ 5 8: 4 SCSI = Promise FastTrak IDE RAID Controller (Win95-98) HDC = Intel 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controller HDC = プライマリ IDE コントローラ (デュアル FIFO) HDC = セカンダリ IDE コントローラ (デュアル FIFO) A = GENERIC NEC FLOPPY DISK C = Promise 2+0 Stripe/RAID0 Rev 1.10 D = TEAC CD-532E-B Rev 1.0A E = PIONEER DVD-ROM DVD-113 Rev 1.08 ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory Drive 46150 52043 41289 73416 48170 59580 12379 59 23272 25283 33151 C:10MB --- なんか、日付がずれてますね・・・
このように、HDDのRead/Writeが驚異的な数値になっています。ドライブとしては、Quantum社製のFireballEX6.4Gを二台使っています。このドライブは単体ではRead/Write=13000/13000くらいです。ですから、二倍近い数字が出ているわけです。
これが、web上で見たIBM社製のDTTAになると20000/16000くらいしか出ません。HDDとの相性はかなり重要なようです。
体感的には、相当いい感じです。Quantum製のFireballPlusKA(7200回転のUltra66対応ドライブ)が単体でも20000/20000位でるんですが、それくらいのクラスでもかなりWindowsが軽くなったという印象を受けます。僕のサブマシンに乗っているドライブは5000/5000程度しかでないんですが、結構HDDから受けるストレスが大きいです。それに比べるとまさに天と地の差です。
ちなみに、Windowsの起動はそれほど早くなりません。これは、ドライバを読み込んでからが本領発揮となるので、ドライバを読み込んでない起動途中では本来のパワーが生かせないからです。
HDDを三台つなげてストライピングを行うとどうなるか、ということですが、ベンチマークを取ってみたところ、20000/16000とパフォーマンスが落ちてしまいました・・・。これは、「IDEでは1chには同時に二台アクセスできない」というのがあるらしい(実は伝聞です)です。
僕はやったことはないんですが、FastTrakって二枚差しして、さらにパフォーマンスアップできます。FastTrakを二枚刺して、それぞれにHDDを二台ずつ接続し、HDD4台をドライブしようと言う恐ろしくコストのかかる方法です(^^;
しかし、web上での結果報告を見る限りでは、素直に二倍の速度になる、というわけでもないようです。
実は、アキバではすでにFastTrakのUltra66対応版が出ているようです。これを使えばFireballPlusKAやFireballCRが本来の力を発揮することが出来そうです。僕もそろそろ導入したいところです。
メインの話題はRAIDではありません。ただ、結構詳しい記事があります。また、衝動買いネタ(FastTrakはこちらからのネタです)、改造・冷却・クロックアップネタ(特に冷却ネタはすごい)などが充実しています。
RAIDがメインというわけではないんですが、RAID・・・FastTrakについての詳細な記事があります。パソコントラブル日記にいろいろとかかれています。
こちらもメインの話題ではないのですが、FastTrakについての記事があります。
こちらもRAIDメインではないですが、FastTrakについての詳細な記事があります。
writed by Akimasa Kajitani 1999.6.23