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GSK PC-Parts Review

更新日:1999.10.29

Matrox「Millennium G400 SingleHead SGRAM」

 「MilleniumG400 SH」の使用感のレポートです。

 代々、Matroxのビデオカードは2Dが早く画質がよいということでもてはやされてきました。このG400もそれに恥じないもので、2Dはもちろん早く、表示品質も申し分ないです。はっきりくっきりとしています。さらにこれまでのカードから相当改善されて、3Dもかなりの速度を誇ります。
 またユーザーも多く、コアなファンもたくさんいるのでツールや情報がたくさん出回っています。

G400をMax化してみる

 G400にはその多くの情報の中でなかなかすごいものがありまして、既存のG400をG400 MAX相当にする、というものです。MAXといえば、G400の高クロック版であります。もちろん、ツールを使うことにより、動作周波数などをいじればG400 MAX相当になるわけですが、BIOSをちょこっと操作することにより、ツールを使わない状態でもG400 MAXと同じようになってしまいます。
 やり方は、こちらのページに詳しく書いているのでここでは割愛します。

 ここでは実際にG400をG400MAX化してみましたので、HDBenchをいろいろと取ってみましたので、掲載しておきます。

 測定環境は以下の通りです。

  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write Memory Drive
49958 50514 40082 94280  8249 85056  2579  74 33032 38496 32169  C:10MB
52022 50514 40082 110752 10279 81000  3717  64 33032 38496 32169  C:10MB
58937 50514 40079 120336  9108 115956  5569 103 37925 38640 32173  C:10MB
59952 51249 40663 123232 10549 115932  5306  65 38351 39689 32640  C:10MB

 上から、

 という設定になっています。
 これらの設定は、「G400 Utility」というツールでやっています。こちらから入手できます。

 さすがに、Max化すると相当早くなっているようです。また、ベンチマーク用の設定はかなり効いているようです。項目によっては逆転してる部分もありますが、基本的にベンチマーク用設定はHDBenchに対して有効なようです。
 基本的に、HDBencが爆速であるCanopusの「SPECTRA5400 PE」と比べても遜色ない、いや逆にそれ以上の速度が出ているようです。ノーマルG400でもかなり早いのですが、Max化すると一段と早くなるようです。

CPUへの依存度は?

 さて、ちょっとオマケで、CPUの速度だけを変更してベンチを取ったのが下の結果です。

  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write Memory Drive
59952 51249 40663 123232 10549 115932  5306  65 38351 39689 32640  C:10MB
60851 52157 41389 127320 10821 115968  5848  67 37508 40795 33223  C:10MB

 上から、

 CPUの速度が上がるとベンチマークの値も上がっています。特に、矩形とスクロールの上がり方が大きいです。

3DMark99 Max

 3DMark99 Maxについても多少軽く触れておきます。

 参考として最高値を載せておきます。測定環境は以下の通りです。

Test Results:
	3DMark Result : 6,252 3DMarks
	Synthetic CPU 3D Speed : 9,850 CPU 3DMarks
	Rasterizer Score : 2,625 3DRasterMarks
	Game 1 - Race: 68.2 FPS
	Game 2 - First Person: 57.7 FPS
	Fill Rate : 249.8 MTexels/s
	Fill Rate With Multi-Texturing : 249.7 MTexels/s
	2MB Texture Rendering Speed: 387.7 FPS
	4MB Texture Rendering Speed: 312.9 FPS
	8MB Texture Rendering Speed: 214.9 FPS
	16MB Texture Rendering Speed: 162.1 FPS
	32MB Texture Rendering Speed: 104.6 FPS
	Bump Mapping Emboss, 3-pass: 115.5 FPS
	Bump Mapping Emboss, 2-pass: 151.4 FPS
	Bump Mapping Emboss, 1-pass: 275.5 FPS

 実は、Max化はさほど大きな差となりません。Fill Rateが40程変わるのと2-4MB Texture Rendering Speedが変わるくらいです。他の項目は大差ありません。
 ベンチを実際に見ている感じでもほぼ差はありません。体感速度的にはどちらも十分なモノがあるといえます。

まとめ

 G400ははっきり言ってすばらしいビデオカードです。普通に使う分には全く不満はないと思います。ただ、DVDを見たりするとかDualHeadの検証はできてないのでそのあたりは未知数です。今まで遅いビデオカードを使っているという場合の置き換えには十分なモノだと思います。値段もG400 SHならかなりこなれてきてるので購入しやすいかと思います。また、Maxは無理をして購入する必要はないかも知れません。ただ、Maxをツールを使ってオーバークロックをしてみるということも楽しめるかも知れません(笑) ただ、ノーマルG400を購入してMax化するというのもなかなか美味な話ではあります。

注. この記事を見てMax化を失敗したということについては全く責任を持ちません。ご自分の責任でやって下さい。もっとも、「失敗した、責任取れ」というメールを頂いたとしたら、web上で公開されてさらし者になるのがオチですので、そういうことはしないようにお願いします。

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