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GSK PC-Parts Review

更新日:2000.5.28

ELECOM「M-GUWSRSVD」

 「M-GUWSRSVD」という光学式マウスの使用感のレポートです。

ELECOM製USBマウス

 エレコムのUSB対応の光学式ホイール付きミニマウスです。モバイル使用を前提として作られているのか、ケーブルがスリムタイプとなっています。色はダークシルバー。上の写真も案外綺麗に撮れていると思います。

 下の写真は、普通サイズのマウスと並べて撮った写真です。ちなみに、大きい方は、Logitechのマウスです。

ELECOM製USBマウス

 今回、僕が買おうとしていたマウスの条件にぴったりと当てはまったわけで購入となったわけですが、その条件をずらずらと列記していきますと、まず、モバイルで使用するという前提条件がありまして、

  1. 小さいこと
  2. ホイール付き
  3. USB対応
  4. ケーブルが巻き取れたりそれに近いことができること(短いのもok)
  5. 光学式

ということがありました。
 まず、小さいと言うことですが、持ち運び前提なので小さいに越したことはありません。
 次に、ホイール付きということですが、ホイールの便利さは使ったことある人にはよくわかるでしょう。まさに病み付きになっているわけです。ないマウスが使えない、とでも言っておきましょう(笑) ちなみに僕の経験では、一度でもホイール付きを使わせたらみんな「いい」と言って買いますね。
 USB対応というのは、基本的には手持ちのノートパソコンがマウス用の端子を持っていないからです。そのためUSBである必要性があるのです。
 次に、ケーブルの問題。モバイルでの使用では、マウスのケーブルが長いと基本的にはじゃまです。ただ、これも難しい面がありまして、プレゼンの時は長い方が楽です。一番いいのは、無線式でしょう。ちなみに、今回のものは線を巻き取れるものが付属しています(手動式なんですけどね)。また、ケーブルが細いタイプなので動かすときにじゃまにもなりません。
 そして、最後が光学式。別に最初から光学式がほしかったというわけでもないのですが、なんか変わったものがほしいなという欲求もありました。

 さて、このレポートのメインの話題ですが、光学式はどんな感じなのか、です。
 一般的に光学式の利点として、メンテナンスフリーということがあげられます。つまり、掃除とかしなくていいわけです。可動部分を全く使っていないので、これまでのボール式のように、分解して埃をとったりしなくていいわけです。これは、工場などほこりっぽいところでの使用に向きます。
 また、マウスパッドを必要としません。ある程度マウスがスムーズに動けばどこでもポインタを動かすことができます。要するにモバイルでの使用に向くというわけです。いちいちマウスパッドを持っていったりするのは面倒ですからね。

 で、使った感じですが、どこでもいいという割には、案外場所を選びます。というより、動かす場所の柄によってマウスポインタの動き方が変わってしまうのです。ちなみに、いつも使っているタッチおじさんのマウスパッドだと動き方がガタガタになってしまい、まともに動かせません。マウスの箱の注意書きにも、「文字、図形、写真など、色柄の急変が著しいもの」では認識率が低下したり読みとれない場合があります、とあります。
 精度は高いはずなのですが、文字などの逆に精度以上にあらいものの上で認識率が落ちるというのも不思議なものです。

 現在の光学式のやり方というのは、接地面の表面イメージを顕微鏡並の細かさでスキャンし、次のスキャン時のイメージと比較し、その二つのイメージの違いを判断することでマウスの移動距離と方向を算出し、マウスカーソルを動かすという構造になっています。ちなみに、スキャン速度は、1秒間に1500回(ELECOMのこのマウスの場合ですが)とのことです。つまり0.67ミリ秒間隔で接地面をスキャンしているということになります。また、かなり細かい陰影や模様などを認識し、それを専用のプロセッサ(DSPと呼ばれるものです)で処理しているということです(それで、使う場所を選ばないということになっていますが、上述のように案外弱点があります)。このDSPがキモで、処理能力があるものが低価格で作れるようになったのでマウスに比較的低価格で使うことができるわけで、DSP技術の向上により光学式のマウスが実現したというわけです。
 ちなみに、昔も光学式マウスはありましたが、特殊なマウスパッドを使う必要がありました(鉄板のような感じで、黒い線が縦横に細かく刻んであります)。昔のSUNのワークステーションで使われていたりします(大学の研究室にありました。これがまたマウスのすべりが悪くて、さらにマウスパッドが動いたりして使いにくかった・・・)。

 そういうわけで、マウスパッドや雑誌をしくよりかは、事務机の上でそのまま使うのに向いているような感じです。パソコンラックの場合もそのまま使う方がいいですね。しかし、そういうところって、案外普通のマウスでもちゃんと動いたりするんですよね・・・。結局、メンテナンスフリーであるというのが一番の利点なのかもしれません。

 気づいた点として、いきなりポインタが予期しない場所に飛んだりすることがあります。また、マウスがパソコンラックの端とかにいったときに、いったんうかせて場所を移動させたりしますが、ほとんど浮かせなくてもポインタが勝手に動いたりはしません。そのあたりの分解能は荒くしてあるようです。Microsoftの光学式マウスでは、3cmくらい浮かせないとポインタが動いたという風に聞いていますが、それの対策なのでしょうか?しかし、そのおかげででこぼこに多少弱くなっているようです。
 このマウスもMicrosoftの光学式マウスのように、赤い光がずっと点灯しているのですが、マウスをしばらく動かさないでおくと、読みとりの光が弱くなります。そして、動かし始めるとまた光が強くなります。節電?
 ちなみに、ホイールの感触は結構いい感じです。まぁ、Logitechのものに比べると劣りますが・・・。

 総合的評価としては、まぁまぁです。光学式という点から考えますと、新しもの好きにはいいかもしれません。それ以外の人にとっては、メンテナンスフリーという利点を重要視するならいいのですが、使い心地の面から言うと、ボール式の方がいい気もします。ただし、Microsoftの光学式マウスはまた使い心地が違うのかもしれません。そちらの使い心地が明らかに異なっていればそちらを買う方がいいかもしれません。
 そのほかのサイズなどの点を考えますと、モバイラーにとってはいいと思います。同じ形のボール式のものもありますので、光学式が気にくわなくても、そちらを買えばokです。

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